トランプ&プーチンそれぞれのウクライナ戦略…米大統領返り咲きまで11日、停戦実現「6カ月」に後退の怪しさ

公開日: 更新日:

 米国の大統領就任式まであと11日。

 返り咲きに胸を躍らせるトランプ前大統領は7日(現地時間)の会見でメチャクチャ発言を連発し、関係国への揺さぶりを本格化させた。通航料が高過ぎるとパナマ運河の返還を求め、安全保障上必要だからとデンマーク領グリーンランド購入に前のめり。いずれもかねての主張だが、グリーンランドについては「デンマークがNATO(北大西洋条約機構)加盟国の国防費の現行目標(GDP比2%)すら未達のため、嫌がらせ」(外交筋)だという。

 目新しいところでは、ウクライナ戦争の停戦実現見通しを後退させた。「大統領就任前」とか「就任後24時間以内」と豪語してきたが、「6カ月あれば良い」と修正。「ウクライナ支援は金の無駄」としか思っていない男の調停は怪しさを増すばかりだ。

 一方、現地の攻防は年末年始に一息つくこともなく激化。昨夏から攻勢を強めるロシアは北朝鮮兵も前線に投入し、占領地拡大を図る。長く防戦を強いられてきたウクライナも越境攻撃に転じたが、戦況は厳しい。ウクライナメディアによると、昨年1年間で奈良県に相当する3600平方キロを喪失。ロシアは4500平方キロを掌握したと喧伝している。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  4. 4

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  5. 5

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  1. 6

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  2. 7

    大阪万博メディアデー参加で分かった…目立つ未完成パビリオン、職人は「えらいこっちゃ」と大慌て

  3. 8

    容姿優先、女子アナ上納、セクハラ蔓延…フジテレビはメディアではなく、まるでキャバクラ状態だった

  4. 9

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  5. 10

    エンゼルス菊池雄星を悩ませる「大谷の呪い」…地元も母校も同じで現地ファンの期待のしかかる