国民民主党・玉木雄一郎代表「外国人は数万円で1.6億円の治療」は“排外主義”煽るミスリード
問題投稿の日の朝、玉木氏は読売テレビ「ウェークアップ」に出演。療養費制度について「(外国人が)数万円払ったら1億6000万円の(高額薬剤による)治療を受けられるのは、日本の納税者、あるいは社会保険料を払ってる人の感覚からすれば、どうなのか」と発言していた。
■最大の問題は高額薬剤
全国保険医団体連合会事務局次長の本並省吾氏が言う。
「玉木さんが引き合いに出した高額薬剤はゾルゲンスマ点滴静注といい、対象は脊髄性筋萎縮症という希少疾患の患者、しかも2歳未満です。使用自体がレアケースですし、海外の方が日本の公的保険を通じて使ったのかも不明。ミスリードのそしりは免れません。そもそも、医療費の最大要因は高額薬剤であり、薬価の算定過程がブラックボックスであること。保険財政を圧迫している高額薬剤の問題にメスを入れない限り、毎年3%も増え続ける医療費を議論しても、あまり意味がありません。海外の方の利用を見直せばいいとか、そんなレベルの話ではないのです」
石破政権が推し進める療養費制度の見直しは、1人あたり月90~400円の保険料負担の軽減のために、いざという時の保障を削るようなもの。現役世代を重視すればこそ、玉木氏は改悪に賛成できないはずだ。