切られたコーチらは「落合憎し」 来季の中日は地元名古屋がアウェーになる
戦う前から、地元名古屋は敵だらけになりそうだ。
15日、中日の谷繁元信新監督(42)が落合博満GM(59)と共に、ナゴヤ球場で行われた秋季練習を視察。「このチームは決して弱くない。もう一度、強いドラゴンズをつくっていこう!」と、今季4位に終わったチームを鼓舞した。
先日まで同僚だった谷繁監督の指揮官としての振る舞いに、周囲は目を白黒させたが、おおむね好意的に受け止められたようだ。
<13コーチが退団>
その一方、この新体制に恨み骨髄なのが高木監督時代のコーチ陣。この日は今中投手コーチ、彦野打撃コーチら、6コーチの退団が発表された。これでクビを切られたコーチはのべ13人。秋季練習は選手20人が参加するのに対し、コーチは近藤投手コーチらわずか3人だけになってしまった。
11年まで指揮を執っていた落合監督は出身球団に関係なく、「これは」と思う人材をコーチとして招聘(しょうへい)。結果的に生え抜きのOBらは冷遇される形となった。そこで球団は12年に高木監督が就任するや、落合監督の連れてきた人材を一掃。高木監督の脇を固めたのは、そんな冷や飯を食っていたOBたちだった。