和田監督3年目の入閣メンバー 掛布氏以外は地味なワケ
OBの掛布雅之氏(58)が打撃育成コーディネーター(以下打撃育成コーチ)に就任。元駐米スカウト、日米球界通算136本塁打のトーマス・オマリー氏(52)は打撃コーチ、前オリックスヘッドコーチの高代延博氏(59)は守備走塁コーチにそれぞれ内定。さらに、オリックスの古屋英夫編成部国内グループ長(58)を二軍コーチに呼ぶという。
今季限りで水谷チーフ打撃コーチは退団し、残った関川、高橋両コーチだけでは12球団最少の82本塁打や、リーグ5位に終わった得点力アップも厳しい。そこで、02年から2年間、特命コーチとして主にアリアスを指導し、猛虎打線を支え、03年の優勝に貢献したオマリーが、打線強化と残留を求めるマートンや新助っ人の相談役として期待されている。
高代氏の入閣は岡田前オリックス監督の「口利き」のようだ。
今年のWBCでも内野守備走塁コーチを務めた高代氏は指導経験が豊富。評価の厳しい野村元楽天監督からも「日本一の三塁コーチ」といわれ、「ノックの名人」としても有名だ。
「岡田はオリックス監督2年目の11年、ヘッドコーチに高代を呼んだが、昨年のシーズン中に2人とも解任された。岡田はそれで高代に悪いと思ったのだろう。(内野守備走塁コーチの)久慈が退団するし、<能力のあるコーチやから>と球団に推薦した」(古手OB)