近くて遠い日本一… 星野監督と「オヤジさん」故川上哲治氏の決定的違い

公開日: 更新日:

「俺のミステーク。継投を間違ったかな」

 30日のシリーズ第4戦で逆転負けを喫した星野監督(66)は、開口一番こう言った。

 楽天は初回にジョーンズの3ランで先制。2勝1敗と勝ち越した勢いを見せつけたが、先発のハウザー以下、投手陣が12四死球の乱調。新人の宮川を四回に投入したのも裏目に出て、痛い1敗だ。

 くしくもこの日、星野監督が「オヤジさん」と呼んだ川上哲治氏が逝去していたことが明らかになった。試合前、「リーグ優勝の際に<最後までしっかりやれ>というハガキをもらった」と明かすと、「勝負に対して、ものすごく厳しかった。勝負に非情を出す、そういうところを学んだ」と振り返った。

 だが、星野監督の野球は川上野球とは対照的だ。スポーツライターの工藤健策氏は言う。
「星野監督は自ら先頭に立ってチームを鼓舞する熱情タイプ。川上監督は巨人のV9時代、ベンチではじっとこらえて、ミーティングでは強烈に叱ったり、褒めたりした。選手を情で使ったりはせず、シビアに見ていた」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動