横浜高・小倉コーチが教える「打率4割を打つコツ」

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 例えばフリー打撃や練習試合でもこれを強く意識する。待っていた球種が来ればいいが、直球待ちで変化球が来たり、2ストライクに追い込まれた時は「足首」と「親指」を常に意識して練習していれば、打撃は良くなるはず。しかし、何度言っても横高の選手たちは意識してくれない。

<「線」をイメージ>

 難しいのは「内角」。外角とは逆に右足首をポーンと回してやる。内角にヤマを張るなら、足の構え方を工夫する方法もある。右足のかかとを3、4センチほど捕手寄りにずらしてみるのだ。つまり、内股のような感じで待つとインコースに対応しやすくなる。ただ、厳しいコースの140キロ台の速球をさばくのは高校生には容易ではない。外角の甘い球を確実に打てるように練習した方が、打率は上がる。

 高めの打ち方の基本も記しておく。高めだからとグリップまで上げて打ちにいくことが多い。これでは力が伝わらない。グリップはヘソの少し上の位置で、バットのヘッドを立てて打つ。低めはグリップも下げる。なるべくバットの勾配をつけないことだ。

 打ち方ではないが、変化球を打つ時に軌道を「1本の線」をイメージして打席に入ると効果がある。今夏、桐光学園の松井裕樹君(3年=楽天1位)を倒すため、あの大きくて鋭いスライダーを映像で見て、各自が軌道を1本の線にイメージするよう徹底した。軽視しがちだが、「イメージ戦略」はかなり重要だ。

【連載】続・鬼の遺言

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