来週にも落札球団が…マー君メジャー移籍“超スピード決着”の裏
新入札制度は前回と比べて、選手の所属球団に入る入札金の金額が多少、少なくなるらしい。といっても最高額と2番目の金額の間であることに変わりはないから、最高額と2位の金額が接近していれば、さほど影響は受けない。仮に受けるとしても選手会がゴネた“迷惑料”みたいなものだろう。
■メドは「ウインターミーティング」
レールさえ敷かれてしまえば、あとはとんとん拍子に進んでいく。米国の移籍市場が本格的に動くのは、12月10~13日のウインターミーティング前後から。値段の高い大物選手から順に売れていくのが通例だ。田中はメジャーでも今年の目玉の評価だから、米国側はそれまでに移籍市場に出てきてもらいたいのが本音。田中や楽天側にとっても、各球団の予算が豊富なうちにできるだけ早く市場に出た方が得策なのだ。
近日中に新入札制度がまとまれば楽天は即、入札手続きに着手する。米球団の入札は4日以内。締め切られると同時に最高金額がMLBとNPBを経由して楽天に伝えられる。楽天がそこで金額を受諾すれば最高額を投じた球団名が判明する。受諾するかどうかを決める猶予が4日間あるものの、井川(阪神からヤンキース)や青木(ヤクルトからブルワーズ)などは即座に受諾、球団名まで明らかになったから、田中も早ければ来週中に交渉権を獲得した球団名が明かされる。松坂やダルビッシュにしても、正式受諾の前に米メディアが最高額と交渉権を得た球団をスッパ抜いた。