ヤンキースとドジャースのマー君争奪戦に割り入る大穴古豪
<10球団以上が狙っているが>
合意寸前だった新入札制度をMLB(大リーグ機構)に白紙に戻されたものの、楽天の田中将大(25)には今もメジャー10球団以上が熱視線を送っている。入札制度の修正を決めたオーナー会議でも、入札金の高騰抑制を望むパイレーツなどに対し、ヤンキースのレビン球団社長が「キューバ選手と契約する際には、そんな論争は起こらなかったじゃないか」と声を荒らげる場面があったという。是が非でも田中が欲しいそのヤンキースは、カネがかかる旧制度のままでもいいという構え。西の金満球団ドジャースも田中争奪戦に参戦することを決めており、日本の球界関係者の間では「どのような制度になるかは不透明だが、新ポスティングシステムが決まれば、ヤンキースとドジャースの一騎打ちになる」ともっぱらだ。
一方、米フロリダ州オーランドで行われていたGM会議に出席する関係者の中には、「予想通りに決まるとは限らない。ヤンキース、ドジャース以上に熱心な球団もあるからね」という声もあった。その“大穴候補”がナ・リーグ中地区の古豪カブスというのである。