楽天球団と田中将大 メジャー移籍をめぐる「3つの疑問」
星野監督と親しい地元放送関係者が言う。
「シーズン途中に複数年契約した星野監督は、田中の退団を想定したうえで、若手を積極的に活用し、チームの底上げを図る計画を持っていた。マー君が抜ければ、仮にチームが来季最下位になっても周囲に言い訳ができる。ところが、残留となればそうはいかない。チームは連覇を期待されるし、マー君を擁してBクラスでは、せっかく今季の日本一で北京五輪惨敗の汚点を払拭した星野監督の采配下手が再び露呈される可能性もある。監督はこのイメージ悪化を恐れているのです」
これに、星野監督と田中との「微妙な関係」も加わってくる。
星野監督はシーズン終盤から田中を酷使。先発、抑えでフル稼働させながらチームを日本一に導いた。しかし、田中自身はこの起用法に不満を抱き、日本シリーズ前には周囲にグチをこぼすこともあった。当然、星野監督の耳にもそんなエースの不満が届いている。
「シーズン終了後から星野監督がマー君の移籍を後押しするような発言をしているのは、関係改善が出来ないことの表れともいわれています」とは前出の関係者。