楽天球団と田中将大 メジャー移籍をめぐる「3つの疑問」

公開日: 更新日:

■なぜ「20億円じゃ出せない」のか

 楽天田中将大(25)の去就がいまだ揺れ続けている。メジャー側との新入札制度が発効する17日にも田中と球団の話し合いが実現するが、楽天は「入札金が最大20億円じゃ出せない」の一点張りだ。

 しかし、果たして球団に田中を残留させるメリットはあるのか。田中が15年に取得予定の海外FAで海を渡ってしまえば、球団には20億円はおろか一銭も入らない。それどころか、最低でも1億円増の5億円は用意しなければならない来季と15年度の年俸も支払う必要がある。ポスティングにかければ20億円のプラス、かけなければ10億円近いマイナスだ。

 その差額は30億円。いくら田中目当てにファンが球場に集まろうと、グッズがバカみたいに売れようと、それだけでペイできる額ではない。さる球界関係者によると「そもそも、毎年球団に20億円から30億円の広告宣伝費を出している楽天本体からすれば、入札金が50億円から20億円になろうが、さしたる影響もない」という。

 前出の関係者は「要するに企業イメージというかメンツの問題です」とこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動