Kスタ命名権を「自社買い」した楽天の“本当の狙い”
楽天が今オフに日本製紙との契約が満了する本拠地(Kスタ宮城)の命名権を「自社買い」することになった。
08年から命名権を持つ日本製紙が11月に年内で満了する契約を更新しないことを発表。球場を管轄する宮城県が新たな売却先を公募していた。
楽天は本業で今後の収益が期待される電子書籍「kobo」の普及を図るため、球場名にその名を入れて宣伝する意向だが、狙いはそれだけではない。
「今回の公募に手を挙げたのは、1社だけだった。そこで、楽天も競争相手として腰を上げ、1年2億100万円の複数年契約で落札。県に貸しをつくったのです」(球界事情通)
■マー君の入札金で改築のはずが…
Kスタは宮城県管轄に加え、宮城野原公園内にあるため、「公園法」という規制がある。簡単には増改築できない。日本野球機構から、「収容人員が少ない」などと再三にわたり観客席増を求められている楽天としては、命名権を買い取ることで県にいろいろと便宜を図ってもらいたい。