「バッテリー賞表彰式」でブチ切れた楽天・田中将の胸の内
ポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍が噂される楽天・田中将大(25)が6日、公の場でブチ切れた。
都内ホテルで行われた「プロ野球最優秀バッテリー賞表彰式」に出席した田中は当初、同僚の嶋やセ・リーグで同賞受賞の広島・前田健、石原らと笑顔を振りまいた。
ところが、マー君の表情を一変させたのが嶋とともに臨んだ公式記者会見。ゴタゴタ続きだった新入札制度の日米合意が間近であるため、報道陣がプロ野球選手会会長である嶋にコメントを求めようとしたところ、隣にいたマー君が突然質問を遮るように、「今、バッテリー賞でしょ。それは関係ないでしょ」と語気を強めた。さらに、質問者を睨みつけながら「この場でそんなこと聞いて。意地悪ですよね」と続けた。
■新入札制度に難色示す球団に募る不信感
「バッテリー賞」とは関係のない場違いな質問に加え、進展しない自身の去就に対するイライラもあっての「爆発」とも取れるが、珍しく言葉を荒らげた理由はそれだけではない。
「入札金上限20億円で複数球団と交渉できる」という新入札制度について、楽天だけは「田中の価値がフェアに判断されるものにしてほしい。上限を決めることに(スポンサーらは)納得してくれるのか。(関係者に)説明できる材料が揃っているとは思えない」(楽天・立花球団社長)と反対を表明。田中のメジャー行きを後押しする姿勢から一転、入札申請回避の可能性も示唆している。