新入札制度合意もマー君出し渋り 楽天の“二枚舌”
「楽天の星野監督はハッキリと、おカネの問題じゃない、後押ししてあげたいと言った。これで田中のポスティングを許可しないということにでもなれば、野球ファンはな~んだ結局、カネじゃないかと思いますよ。なんてカネに汚い球団なんだとね。日本シリーズを勝った今年のチャンピオンチームなのに、セコいというイメージが定着してしまう」
のっけからこう言うのは、プロ野球ファンの吉川潮氏(作家)だ。
交渉が難航していた新入札制度(ポスティングシステム)が、日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)の間で基本合意。入札額の上限は20億円に抑えられるが、選手は20億円を入札したすべての球団と交渉できる。
田中将大(25)がメジャー挑戦するためのレールがようやく敷かれたというのに、しかし、肝心の楽天が新制度を使うのか使わないのか態度をハッキリさせていない。
この日、立花球団社長は「(新制度が)フェアなものかどうか、球団内で議論する。(上限20億円について)我々が思う適正な範囲はある。ファンやみなさんが妥当だと思えなければ、次のステップに進めない可能性もある」と話した。上限が20億円になる以前は、他のどの球団よりも新制度成立に積極的だったから、明らかなトーンダウンだ。