巨人・村田の処世術 「外様初の選手会長」に「松井派入り」
巨人の選手会長に就任する村田修一(32)が多忙だ。優勝旅行先のハワイから16日に帰国。18日はディナーショーに参加した。19日は巨人の新ユニホームのお披露目にモデルとして駆り出される予定となっている。
横浜から巨人へFA移籍して2年。主力のほとんどが不参加だったV旅行にも家族で参加するなど、フットワークの軽さで周囲の信頼を得た。球団史上初の移籍組選手会長という異例の“出世”は、その結果でもある。
FA入団の大物は小笠原(現中日)や杉内のような一匹狼が多い。成績が落ちると孤立無援になりやすいが、村田は正反対。投手、野手、裏方の垣根なく、酒を酌み交わすのが好き。自分の言葉で話ができることもあって報道陣にも人気が高い。金髪、モヒカン、ヒゲなど、横浜時代はヤンチャで知られたが、今ではすっかり優等生だ。
来季の目標は「3割、30本、100打点」。そのために近づきたい人物がいるという。さる球界関係者がこう言う。
「やっぱり松井秀喜でしょう。来年2月の宮崎キャンプで臨時コーチとして来日するゴジラに、元本塁打王として返り咲きを狙う村田は興味津々です。同じ長距離砲として参考になる話は多いだろうけど、本当の狙いはもっと先。2年後にも誕生するかもしれない松井政権をにらんで、選手会長の立場で顔を売り込んでおきたい。移籍組は結果が出なくなると何かと冷遇されることが多い球団で、将来の立場を安泰にするには、今のうちに松井派になっておくことが大事ですから」
こんな処世術をFA入団の大竹や片岡も参考にした方がいい。