楽天マー君 移籍問題の長期化は「円安待ち?」の怪情報
17日の球団との話し合いで「メジャー挑戦」を直訴した楽天・田中将大(25)の去就がまだ決まらない。
楽天は田中との直接会談後、立花球団社長が「私ひとりで決断することではないので預からせてほしい」としながらも、結論に関しては「そんなに長くはならない」と話していた。ところが、その言葉とは裏腹に決断は持ち越されているのである。
この背景には、入札金に上限(2000万ドル)が設定されたことに対する楽天の不満が大きいといわれるが、経済界ではカネにシビアな楽天らしい「理由」も囁かれているという。「為替相場」で少しでも利益を増やそうとしているのでは、という怪情報だ。
ある経済担当記者がこう言った。
「すでに日米で合意したポスティングシステムでは入札上限が2000万ドルと決まっているが、為替相場が円安に振れれば、楽天に入る日本円は実質増える。年末には今以上に円安になるとみられている。球団はこの利益をもくろみ、結論を先送りしているのではないかと噂されているのです」
10月末の時点で1ドル=97円前後だった為替相場は現在、1ドル=105円前後。10月末で19億4000万円程度だった「2000万ドル」は現在、21億円にまで膨れ上がっている。楽天はこの2カ月間ですでに1億6000万円の「含み益」を得た格好だ。さらに円安が進む可能性が高い現状を考えれば、楽天ができるだけ時間を稼いで、さらなる為替差益の上積みを画策してもおかしくはない。
入札金上限が2000万ドルと決められているとはいえ、1円の円安で約2000万円が楽天に転がり込む今回のマー君移籍問題。会社の体質や評判を考えれば、単なる冗談と笑い飛ばせる話でもない気がするが……。