爆弾抱えながら早くも力投…大竹も感染した“巨人ウイルス”
■そういえば、あのFA投手も…
06年オフに横浜から巨人へFA移籍した門倉がこう言っていたことがある。07年キャンプで初日からブルペン入り。第2クールには、1日で200球を投げた日もあった。
「これまで初日からブルペンに入るというのはあまりなかったけど、早くチームに溶け込みたいから。2年連続2ケタ勝利といっても、11勝、10勝。巨人はいい投手がいっぱいいる。FAだってアピールしないといけない」
調整リズムを崩した門倉は結局、巨人での2年間でわずか1勝。自由契約となってチームを去っている。大竹もこの2年は11勝、10勝。入団前の勝ち星が門倉と同じなのも不安を募らせる。
同じFAでも小笠原(現中日)は違った。誰が何と言おうと独自調整を貫き、原監督ですら、「あれでガッツは大丈夫なのか?」と心配したほどのスロー調整。だが、心配無用だった。移籍1年目にいきなりMVPを獲得。「巨人のFA史上で初めて活躍した選手」とされている。ペースを貫くことが大事なのだ。
巷ではノロウイルスが大流行中。大竹は早くも“巨人ウイルス”に感染してしまった。