巨人「開幕投手」争い 菅野と内海の気になるハイペース調整
昨季13勝でチーム勝ち頭となった巨人の開幕投手候補が飛ばしている。
菅野智之(24)が26日、ジャイアンツ球場のブルペンで50球を投げ込んだ。23日にはドラフト1位ルーキーの小林(日本生命)とバッテリーを組むなど、1日置きのペースでブルペン投球を行っている。
一軍メンバーは27日に宮崎入りし、合同自主トレをスタート。菅野は「キャンプの第1、第2クールが大切」と初日から全開宣言である。
同じく13勝のエース内海も、WBCがあった昨年同様のハイペースで調整。開幕投手を「もちろん狙う」と話している。原監督は「開幕投手を多くの人が狙っていくチームの方がありがたい。たくさんの人でチームを引っ張ることが大きな力になる。決まるのは3月15日過ぎになるだろう。2月1日から一日一日が進んでいって結果としてという形になる」と競争をあおっているものの、チーム内では「監督は菅野に決めているでしょ」という見方が大半。菅野もそれは承知している。だから、今から飛ばして内海を納得させる必要があるのだ。
今季は先発5人が中5日でスタートする可能性がある。例年の中6日より過酷なだけに、2人で飛ばし過ぎてシーズン途中で共倒れにならないかと懸念する声もある。楽天の田中は昨年、開幕投手を回避し、自分のペースで調整。24連勝を飾った。開幕だけが全てではないが、菅野には「今年は自分が中心」という自負があるようだ。