指導も精神論もなし ひたすら見守る巨人・松井の“真意”
ともすればコーチや評論家諸氏は自分の考え方や技術を押し付けようとしがち。松井自身、それは巨人でプレーしていたころから、嫌というほど感じていたはずだ。選手の特徴や性格も分からずに的確な助言などできるわけがない。そういった考え方が「当てはめようとしない」「選手としてもコーチとしても素晴らしい」というマッティングリー評につながったのだろう。
スポーツ紙は「打撃指導なし」「精神論もなし」と報じているとはいえ、松井は「何もしていない」どころか、指導において最も重要な部分に全力投球しているのだ。