指導も精神論もなし ひたすら見守る巨人・松井の“真意”

公開日: 更新日:

 サク越えを12本放ち、「一球一球、いい打撃をしようと思った。<いい感じで振れている>と言ってもらった」と満足げだった坂本に対し、松井は「振りも力強いし、いい打球が飛んでいた。穴を見つけるのが難しいくらい。インコース? うまいよね。腕をうまく畳んで打つよね。昨季は不本意? もともと力のある選手。思うようにプレーすればいい」と持ち上げるだけである。

 松井の行く先々をゾロゾロとついて回るテレビ局関係者からは「松井さんがもっと指導してくれると、いい絵(映像)がとれるんだけど」と早くもため息が漏れた。「他のコーチもいるし、気を使って何もやらないようにしているのかな」と勘ぐるムキもあるが、実はこれこそが「ゴジラ流」なのだ。

 松井は「見る」ということを、単なる「指導の準備」とは考えていない。準備どころか、見ることこそ何より大切だととらえている。

 プロ入り1年目からマンツーマンで助言をもらっていた長嶋茂雄終身名誉監督(77)は別格として、過去に大きな影響を受けた指導者がいる。ヤンキースのジーター(39)の前のキャプテンで、04~07年、トーリ監督の下で打撃、ベンチコーチを務めたドン・マッティングリー(52=現ドジャース監督)だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭