メジャー7年、楽天1年の斎藤隆がマー君に語った「1年目の心得」
■米メディアとの接し方もポイント
それでも、田中がマイクを通して「言えない」ようなアドバイスもしているのではないか。改めて突っ込むと「普段の雑談の中でいろいろ話した記憶はあるんですけどねえ……」とこう言った。
「例えばマウンドの違いや、メジャーにはこんな選手がいる、なんてことは話しましたよ。トレーナー室で一緒にマッサージを受けている時、テレビでメジャー中継をやっていたことがある。僕が対戦した打者が映っていたこともあるので『あー、こいつはあのコースが打てないんだよ』とか話したこともあります(笑い)」
斎藤は09年、ヤンキースと同地区のレッドソックスでプレー。ナ・リーグ時代も交流戦でア・リーグの強打者と対戦しているだけに、ア・リーグの生の情報は田中に伝わっているかもしれない。
さらに米メディアとの接し方もポイントになるとこう言った。
「米国ではプレスの方々も、普通にロッカールームに入ってきます。着替えている後ろで、選手が取材を受けていることもあった。時間制限はありますけどね。メディアへの対応はきちんとしなければいけない。『今日は機嫌が良くないから、取材は受けない』なんてことは普通は許されません。ただ、大型契約は田中のこれまでの実績に対する評価です。(それで活躍できなければどうこうは)あくまでメディアがどう評価するのかであって、田中が気にする必要はない。プレー以外のことでストレスをためるのは意味がない。そこは周囲のスタッフに助けてもらう必要があるでしょうね」