41歳・葛西が「銀」 実力だけじゃない“レジェンド”の源泉
「葛西の銀メダルは40代になってもまだ第一線で活躍できることを証明し、多くの人に夢を与えたと思う。もちろんスキー連盟はJOC(日本オリンピック委員会)から評価され、補助金が増える。ジャンプ界にとっても期待された高梨沙羅がメダルなしに終わり、その落胆をカバーしたことが一番の貢献」
こう言うのは、あるジャンプ関係者だ。7大会連続出場の葛西紀明(41)が、男子ラージヒルで銀メダルを獲得した。しかも冬季五輪日本人選手最年長メダルだ。
その葛西は、「(17日の)団体で金メダルを目指しますが、韓国は近いので家族を連れていきたい」と4年後の平昌五輪まで現役続行を宣言した。
「放火でお母さんが亡くなられたことや、闘病中の妹さんがいるなど葛西の不幸な出来事はみんな知っており、ぜひ家族を韓国に連れていって欲しい」と応援する声は多い。
■ストイックで若手思いの“憧れの選手”
若いジャンパーにも慕われている。2本目のジャンプが終わると竹内択、伊東大貴、清水礼留飛らが駆け寄って葛西に抱きつき、一緒に喜びを爆発させたことでもよくわかる。