伊東2位通過 ラージヒル予選パスで生まれた葛西の“余裕”
14日(日本時間15日未明、ルスキエゴルキ・ジャンピングセンター)に、スキージャンプ男子ラージヒル予選が行われ51選手が出場。日本勢は伊東大貴(28)が130.5メートルで122.0点の2位。清水礼留飛(20)は130.5メートルで120.4点の3位。竹内択(26)は127メートルで116.0点の6位。W杯ランク3位で予選免除のエース葛西紀明(41)を加え、4人全員が15日の決勝に進出した。
W杯ランクのトップ10は予選免除。それでも8人は飛んだが、葛西は飛ばなかった。ノーマルヒル(8日)で痛めた腰が心配されたが、前日のラージヒルの公式練習で131.5、134メートルを飛んで払拭。
「痛みはなくなった。メダルを絶対取る。集中してやっていきたい」
と話していたように、飛ばなかったのは余裕ゆえだろう。
その葛西が日頃言っているのが「金メダルを取らないと五輪の悔しさは晴らせない」ということだ。過去6回の五輪出場で銀メダルはあるが、金メダルはない。8位に終わったノーマルヒルでは日本選手団の主将に選ばれたため、明らかに練習不足。開会式の2日後の決勝に備え、海外の有力選手が欠席、練習する中、葛西は開会式に参加。モーグルの上村愛子の応援に駆けつけるなどしたためだ。