海外勢に萎縮 桐生祥秀に立ちはだかる「10秒の壁」
今回の遠征にも帯同し、4月に東洋大コーチに就任する土江寛裕日本陸連短距離副部長がこう指摘する。
「国内で格下や同レベルの選手と走る際は実力を発揮できるのに、去年の海外の2試合であんなことになった(平凡なタイムだった)のは外国勢相手だと萎縮するからです。国際レースでの経験不足は明らか。桐生の持つ本来の実力を発揮させるためには海外でも戦える手応えをつかませ、自信を持たせることが必要です」
今季は7月のジュニア世界選手権、9月のアジア大会が控える。海外での実戦経験を積むため、複数の国際レースに参戦する予定だ。
海外で一皮むければ夢の9秒台も見えてくる。