巨人“絶対リリーバー”山口の復帰に胸をなで下ろした2選手
「生命線」が開幕に間に合った。
左肩の炎症で出遅れていた山口鉄也(30)が11日、DeNAとの二軍戦で実戦初登板。打者4人を無安打1四球2奪三振。最速は145キロだった。
6年連続60試合登板の鉄腕がキャンプ中に「左肩の脱力感」を訴え、緊急帰京した時、チームに衝撃が走った。首脳陣に「阿部以上に代わりがいない存在」といわれる絶対的セットアッパーだけに、これで原監督も一安心。中でも手を叩いて喜んでいるのは、西村健太朗(28)だろう。
昨季球団記録の42セーブを挙げ、初のタイトルを獲得。それでも絶対的な存在ではないと自覚していた。昨季中、西村はこう漏らしていた。
「ボクはまだ守護神だと思っていない。セーブがついているのは、その前にマシソンと山口さんが、ただ抑えるだけじゃなく、相手の戦意を喪失させてくれるから。九回のマウンドに立つとそれがよく分かる。ボクは最後に出ていっているだけ」
勝利の方程式は3人でセット。山口が欠けようものなら、昨季のようにセーブを量産できないかもしれないから、西村にとっては死活問題なのだ。