開幕まで同リーグ対戦なし 「マー君隠し」プラスとマイナス
「メジャーは何でもフェアにやろうという意識が徹底しています。なのでローテーションも公にするし、日本の球場のようにブルペンを見えない場所に造るようなこともしない。そんな話は聞いたことがありませんし、たまたまア・リーグのチームと対戦しないというだけではないでしょうか」
こう言うのは、野球評論家の吉井理人氏。「そんな話」とは、スポーツ紙が盛んに騒いでいる「マー君隠し」のことだ。
田中将大(25)の過去2回のオープン戦登板はいずれもナ・リーグが相手。この日もシート打撃登板で、今後もこのままの登板間隔なら、開幕までア・リーグ相手に投げる予定はない。ヤンキースはあえて田中をナ・リーグ戦で投げさせ、レギュラーシーズンで対戦の多いア・リーグのチームに対しては隠しているというのだ。
それがヤンキース首脳陣の意思か、まったくの偶然かはともかく、田中がオープン戦でナ・リーグ相手にしか投げないのは、本人にとってプラスかマイナスか。
■「隠すメリットは限定的」と吉井氏