日体大に「飛び級」合格も…激化する大学の高梨沙羅“争奪戦”
女子ジャンプの「女王」高梨沙羅(17)の「飛び級」での日体大合格のニュースはまたたく間にスポーツ界、大学界だけでなく、日本中を駆け巡った。W杯で欧州を転戦中の高梨はこの問題で具体的なコメントをしていないが、従来、高梨取りでは大学スキー名門である早大が一歩リード。同じ東海大が追撃しているといわれていた。そこに降って湧いたような「日体大合格」だ。
■日体大は両親の母校
大学スポーツ界に詳しい関係者はこう言う。
「日体大は高梨の父親でスキー選手だった寛也さん(46)、剣道の有段者の母親千景さん(46)の母校。当然のことながら沙羅ちゃんの大学進学にも動いていた。日体大は松浪健四郎理事長が就任してから、トップ選手の獲得、ブランドイメージのアップに力を入れている。昨年の箱根駅伝で優勝したのもその成果でしょう。ただ、バンクーバー五輪代表のスピードスケートの高木美帆(19)はソチ五輪ではメンバーから漏れるなど鳴かず飛ばず。女子体操の田中理恵(26)も現役を引退した。目玉になる選手がいない状況です。それでOBでもある両親ともども沙羅ちゃんにアタック。今回の受験、合格につなげたのではないか」