日体大に「飛び級」合格も…激化する大学の高梨沙羅“争奪戦”
早大は日体大とは逆に3年間の高校生活をまっとうした上で入学させる方針だ(高梨は現在、札幌のグレースマウンテン・インターナショナル高の2年)。
進学に備えてか、高梨はすでに都内にマンションを借りているという。スキー部が北海道に拠点を置く東海大学は一歩後退とみていい。
■25日の帰国後に最終結論
高梨は大学進学に当たっては、スキー技術のレベルアップだけでなく、将来、指導者になることも念頭に置いているそうだ。両大学はその点でも天秤にかけられることになる。
「飛び級」入学となれば4月から日体大に通うことになるが、両親の立場や早大からさらなる有利な条件を引き出すためのアドバルーンではとの声も聞かれる。高梨にとってはもちろんだが、少子高齢化で生き残りをかける大学にとっても、知名度のあるアスリートの獲得は重要な問題だ。
16日のW杯ジャンプ個人第18戦は強風で中止になった。最終戦は22日にスロベニアで行われ、25日に高梨は帰国の予定だ。その後、両親らと相談。それぞれの考え、思惑が入り乱れる「大学入学問題」の最終結論が出されることになる。