鶴竜昇進で「横綱全員モンゴル勢」…相撲協会の“痛しかゆし”
相撲協会だって、これ以上モンゴル出身の横綱が増えることを望んでいないが、北の湖理事長が場所前に「昇進は13勝以上の優勝が最低条件」と発言した手前もある。いまさら取り消すわけにもいかないし、あまりにハードルを上げすぎると今度は日本人横綱も誕生しにくくなる。痛しかゆしだ。
肝心の日本人力士もだらしがない。大関稀勢の里は9勝6敗で何とかカド番を脱出。琴奨菊も8勝7敗だった。
「琴奨菊は以前からモンゴル勢との怪しい相撲が取り沙汰されている。今場所も対戦成績3勝38敗の白鵬を一蹴。白鵬は琴奨菊が前まわしを取りにくるのを防ごうともしなかった。そもそも、カド番危機の大関が終盤に横綱2人を圧倒して勝ち越したというだけでもおかしな話。横綱2人にしてみれば、琴奨菊は千秋楽で鶴竜と戦う相手。仮に鶴竜が負けたら綱とりが台無しになるので、その前に自分たちが勝ち越させてやろうという魂胆ではなかったか」(前出の関係者)
モンゴル勢ばかり強くては、こうした“邪推”も増える一方だ。