ボールを飛ばすのは右手の仕事
■体の回転に沿って左に振り抜く
「ダウンスイングは左サイドでリードし、クラブを振り切って飛ばすのは右手の仕事」といわれているけれど、右手(腕)はどういうふうに使ったらいいのか。
杉本英世一門の新年会で、シニアツアーで3回賞金王になっている室田淳プロの師匠・村井進プロと一緒に回ったとき、飛ばすための右手の使い方を教わった。
右手を使うと左に曲がるミスが多いので、左手主体のスイングをしていたのだが、もっと飛ばしたいと思って、右手の使い方を聞いたら、「目標方向に手を出してやらないで、もっと左に振り抜け」といわれた。
まず第一にバックスイングでもダウンスイングでも左ひじを浮かさないで下に向けておくこと。そうすれば左わきを開けずに下ろしてこられるので、意識しなくても自然に左サイドでリードしたことになる。左手は考えずに、右手で振り抜いていくことができるというのだ。
ただし左手グリップは最後まで緩めないようにする。右手を目標方向に出してやろうとすると右に押し出したり、手が遠回りすると左手首が甲側に折れるのでダックフックが出ることもある。