新人初オープン戦首位打者も ロッテ井上には守る場所がない
新人の快挙ながら、喜んでばかりもいられない。オープン戦で首位打者となったロッテの「アジャ」こと井上晴哉(24=日本生命)に、難題が持ち上がっているからだ。
井上はオープン戦で打率.435をマーク。新人では初となる首位打者を獲得した。伊東監督は28日の開幕戦(対ソフトバンク)のスタメン4番起用を明言。井上本人もこの抜擢にやる気を見せているものの、スタメン起用は限定的になる可能性が高い。
4番候補の今江は現在、左ふくらはぎ筋膜炎で開幕が絶望視されている。代わりに井上が4番に座るとはいえ、関係者の話を総合すると今江のケガは軽症。長いシーズンを考え、無理をさせていないだけらしい。早ければ4月上旬にも復帰する見込みという。
■一塁とDHだけでは使い勝手が悪い
さらに「守備位置」の問題がデカい。内野手の井上は現在、一塁と指名打者での併用が続いている。だが、ロッテの一塁とDHには井口、ブラゼル、大松、福浦らがひしめいている。井口と大松はともにオープン戦で打率3割をマーク。守備にも意欲的だ。同じく一塁が守れる左打者のブラゼル、福浦もベンチ入りが濃厚。加えて主に外野を守るサブローも、指名打者との併用が理想だという。