西武開幕3連敗 「采配が理解できない」とOB山崎裕之氏
早くもチーム崩壊か。
西武は30日の楽天戦に負け、開幕カード3連敗。所沢に移転した79年に開幕12連敗して以来、35年ぶりの不名誉な記録となった。この日は4番浅村に1号ソロが出たものの、わずか3安打。3試合でわずか4得点と、スタート早々に貧打にあえいでいる。
今季はオフに就任した伊原監督主導の下、2月のキャンプは実戦より練習主体。近年はキャンプ第1クールから実戦を行う球団も珍しくない中、初実戦はキャンプ打ち上げ前日とあって、「これで大丈夫か?」と不安を抱える選手も多かった。
もっとも、西武の敗因は他球団と比べて調整が遅れているからだけではない。西武OBの山崎裕之氏(評論家)は「理解できない采配が多い」と、こう話す。
「例えば初回、1死一塁の場面で、一ゴロを捕球した木村の二塁悪送球。内容は凡ミスですが、そもそも木村は、昨年投手からコンバートされた外野手。練習でもほとんど一塁を守っていない。そんな選手を一塁で起用するのは無理がある。木村といえば、29日の試合での盗塁死も解せない。3点ビハインドの七回無死から、ベンチは四球で出塁した先頭打者の木村を走らせた。1点差の終盤でイチかバチかの場面ではない。走らせた根拠がまるでわかりません」