基本に忠実…巨人打線対策はDeNA久保の投球がお手本
延長十回、5番・ロペスの決勝弾で試合が決まったものの、それまでの巨人打線は1点を取るのにきゅうきゅうとしていた。
阪神からFA移籍したDeNA先発・久保康友(33)が降板した七回まで、6安打1得点。勝ち負けはつかなかったが、開幕3戦で47安打27得点と阪神投手陣をメッタメタにした強力打線が、初回に1点を奪ったきりだった。
「他球団はこの日の久保の投球を手本にするべきですね」と言うのは、評論家の高橋善正氏だ。
久保には「超高速」と称されるクイックという武器がある。この日もそれを駆使し、巨人打者の間合いを外した。
「それも効果があったかもしれないが、もっと投手として基本的なこと。徹底して外角低めに投げたことですよ。どんなに技術、道具が進歩しても今もって『投手の基本はアウトロー』といわれるのは、そこが最も安打になりにくいから。いくら巨人打線といえど、外角低めにきっちりと投げられたら、そうは安打が続かない。月並みだけど、これしかないんです」
■積極的にストライクを取る