松井裕の活躍で楽天連覇なら「経済効果は昨季以上」と専門家
前代未聞の集客力ではないのか。2日、本拠地コボスタ宮城で公式戦デビューを果たした楽天の黄金ルーキー、松井裕樹(18=桐光学園)。残念ながら初勝利とはならなかったが、デビュー戦の結果より驚くべきは、チケットの売れ行きだ。
平日のデーゲームにもかかわらず、前売りだけで2万席以上。田中(現ヤンキース)が同じ条件で07年にプロ入り初登板した時の観客は1万8012人だった。土日でも2万人足らずの試合もあった昨季と比べると、いかに松井に期待しているファンが多いかということがわかる。
■「楽天には優秀にビジネスマンがいる」
宮城県によれば、昨季日本一の経済効果は県内だけでも約230億円。これは05年の球団創設以来最高で、宮城県のみならず、周辺地域への波及も少なくなかった。
ロータス投資研究所代表の中西文行氏は「楽天連覇となれば、経済効果は昨季以上」とこう言う。
「消費税アップで確かに今年度前半期は一時的に消費が落ち込むでしょう。しかし、政府もそれに伴う景気対策は考えているはずです。絶対的エースだった田中マー君がいなくなっても楽天が勝てば、それこそ96年巨人のメークドラマ以上の驚き。インパクトは大きいので、再び東北は活気づく」