巨人開幕投手・菅野の連勝を誰よりもNHKが喜んだワケ
敵地ナゴヤドームに乗り込んだ4日の中日戦で8回を4安打無失点。開幕戦に続いて連勝となった巨人・菅野智之(24)の好投を誰よりも喜んだのがNHKではなかったか。2年目でエース内海との開幕投手争いを制した菅野。テレビ局関係者がこう言う。
「オフの間からこの2人にはテレビが密着していたんです。内海はTBS、菅野はNHK。担当者にしてみれば、『どうせなら開幕投手の方が番組にハクがつく』が本音。TBSの方はすでに放送されたけど、NHKの放送日は偶然にもこの日(4日)の深夜だった。昨年12月の米アリゾナ自主トレにも付いていって長期密着。NHK関係者はキャンプ中から『せっかくアリゾナにも行ったんだし、何としても開幕投手になってもらって連勝だったら最高なんだけど』と強く願っていましたね」
NHK対TBSの“開幕戦争”はNHKに軍配が上がった格好だ。菅野はテレビカメラに一挙手一投足を追われながら、ストレートの強化に取り組んできた。この日は番組の一つのテーマだった最速151キロの直球でグイグイ押して、中日打線の「変化球投手」というイメージを逆手に取った。まさか放送日だから直球の割合を増やしたわけではないだろうが、結果として番組の内容にマッチした投球でもあったのだ。