スイング中は頭が動く
82年の日本オープン覇者・矢部昭は、試合前に「太陽を背にしてスイングしていたら、バックスイングで頭が左に動いていることに気がついた。右足寄りに頭を少し動かしてバックスイングしたら、振り抜くときに左に乗っていけるので曲がらずに距離も出るようになった」と言っている。
太陽を背にしてバックスイングすると、自分では動かさないでいるつもりの頭が実際は左足のほうに動いていることに気がつく人が多いと思う。
ドライバーショットをするとき、プロはバックスイングで右足寄りに動いた頭をダウンスイングでは構えた位置に戻してインパクトしている。
そして、フォロースルーで体がターンして振り切った後は両肩が完全に入れ替わり、頭が左足の線上まで出ていっている。
(日本ゴルフジャーナリスト協会顧問・菅野徳雄)