ロ軍浮沈のカギ握る青木は「6勤1休」のベテラン特権
新天地で、ようやくバットが振れてきた。今季はロイヤルズでプレーする青木宣親(32=前ブルワーズ)が、牽引役として機能し始めている。
7日のレイズ戦では今季初の三塁打を放つなど、出場3戦連続安打。ここまで20打数6安打で、打率を3割の大台に乗せた。3戦連続で長打も放っており、青木に安打が出た試合は3連勝中。リードオフマンとして期待通りの働きを見せている。
投手が打席に入るナ・リーグとは異なり、今季はDH制のあるア・リーグ。オープン戦では9番を打ち、機動力もあるエスコバー内野手と盗塁のタイミングを図るなど、積極的にチームに溶け込んできた。後続にはホズマー、ゴードン、バトラーと長打力のある主力が控えているだけに、今季はこれまで以上に出塁を心がけているという。
■チームは投打のバランス良し
昨季は不動のリードオフマンを務めながら、度重なる故障もあって終盤に失速した。ワールドシリーズを制した85年以来のポストシーズン進出を目指すロイヤルズのムーアGMは、青木をキーマンに指名。シーズンを通じ、打線の牽引役として期待しているため、今季は定期的に休養を与える方針だ。青木の体調や疲労度にもよるが、6勤1休が基本的な勤務形態になるという。