手首痛抱えマスターズ出場 松山に「曽雅妮の二の舞」懸念
ところが、12年3月の優勝を最後に成績が振るわず、昨年3月に世界ランク1位から転落。今は46位まで落ちた。
成績不振の原因は12年から泣かされている右ひじの故障だ。痛みを抱えたままプレーを続けるうちに慢性化しスイングを崩したのだ。
曽雅妮は12年末から1カ月以上ボールを打たずに休んで症状が軽くなった。それでも台湾の大先輩である阿玉は「故障した箇所が完全に治らないとスイングに悪い癖がつく」と心配。オーストラリアでの開幕戦出場にストップをかけた。
「でも、曽雅妮はその試合で2打差の2位となり、その後も試合に出続けた。ひじの痛みがひどくなっても、契約スポンサーに気を使い欠場しなかった。夏場は全米女子オープンから全英ッ女子オープンまで4週連続予選落ち。全23試合でベスト10入りは4試合に終わった。涂阿玉は昨年、『ケガが完治しないでプレーを続ければ取り返しがつかないことになる』といっていたが、その通りになった。松山も左手親指の付け根付近の関節炎を引きずりながらゴルフをしている。なまじプレーできることが不幸な結果につながるのです」(ゴルフジャーナリスト)
松山も、トヨタ、ANA、ダンロップなど、大小のスポンサーと契約。注目度の高いマスターズは欠場するわけにはいかない。「4大メジャーすべてに勝つことが目標」といっても、コンディションが整わなければ、上位入賞は至難のワザ。それが4大メジャーなのだ。