DeNA崩壊の音…中畑監督が生んだ前代未聞「造反」騒動
■“前科”持ち
中村には“前科”がある。2年前にも自身の打席中に二盗を決めた内村に激怒。ベンチで執拗に説教しているのが指揮官の逆鱗に触れ、選手登録を抹消されているのだ。首脳陣からすれば当然の措置ということになるのだろうが、騒動はこれで終わらなかった。
午後3時に登録抹消が公示された直後、なんと中村が自身のフェイスブックにこう書き込んだ。
<打席に入っているとき、場面によっては(走者を)動かさず、打撃に集中させてほしいとコーチに相談させてもらいました。コーチに相談することが監督批判になってしまった形です。8日、中畑監督から「チーム方針に従わない言動があった。(抹消は)懲罰的な部分がある」という説明を取材陣にされたようです。今回の相談するという行為が「批判」と映ったならば寂しいことですし、自分としてはどうモチベーションを保つべきか苦悩しています。勝つために一軍のフィールドに僕は必要ないのだろうか…>
などと、ファンに呼びかける形で持論を展開。火に油を注いだから、DeNAナインが野球どころじゃなくなったのも当然だった。試合は、この中村の代わりに一軍昇格し、4番に入った後藤のソロ本塁打で先制したものの、先発した尚成とその後の投手陣が巨人打線から5本塁打を被弾。3失策と守備も乱れての大惨敗である。