初回に26得点の電光石火 広島に花開いた「速攻」の意識
■
電光石火の攻撃だった。広島は18日の巨人戦の初回、先頭の梵が中前打で出塁し、続く菊池が初球の直球を2ラン。わずか6球で2点を奪うと、その後もエルドレッドの2本塁打などで追加点を挙げ、10得点の圧勝。東京ドームの対巨人戦で4年ぶりの勝ち越しだ。
今季の広島は鮮やかな速攻で主導権を握る試合が多い。7-2で巨人に勝利した16日は、初回にエルドレッドの2ランなどで3点を先制するまでに要した球数はわずか9球だった。今季、初回の得点数は26。ヤクルトの39得点には及ばないが、上位を争う巨人(20点)、阪神(11点)の上をいく。
新井打撃コーチは言う。
「先制攻撃は基本。前に飛ばせばチャンスは出てくる。1球目にいい球が来たから打つのではなく、1球目から振ってやろうと思っていかないと。たとえ3ボールになっても、四球を狙うのではなく、狙い球が来たら打っていくという意識を持つことが大切」
巨人先発セドンに対しては、4月9日の試合で九回途中まで1点しか取れず、15三振を喫した。今回は「チャンスがあるボールはストレート」と判断。