ついにスタメン落ちも…原監督がセペダを見切れない理由
ついにスタメン落ち
中南米の野球事情に詳しいセ某球団関係者はセペダについて、当初からこう言っていた。
「期待通りに活躍してくれればいいが、問題は結果が出なかったとき。相手はキューバ政府公認の助っ人。獲得した、というより、ゆずってもらった、という側面がある。今後の選手獲得のパイプを維持するということを考えれば、仮にダメでもむげにはできない。打てないからといって、ベンチの置物にしたり、二軍でやり直させたり、そういう方針がとれるのか。セペダを獲得した巨人はこれからが大変ですよ」
そのキューバ代表4番打者のセペダ(34)が、8日のロッテ戦でついにスタメンを外された。ここまで18試合で打率.170、3本塁打、11打点。
デビュー戦から4番で使い続けてきた原監督も、さすがに我慢の限界に達したということだろう。前日7日の西武戦の七回にはセペダに代打・中井を送っていた。
かといって、冒頭の関係者が指摘する通り、このまま見切るというわけにもいかない。
この日は7-0と試合が決した八回1死走者なしの場面でセペダを代打起用。セペダ本人が、「代打は人生初。子供の頃から、試合に出るときはスタメンだったので」というから、屈辱的起用だったに違いないが、5球目の直球を右中間スタンドに運ぶ4号ソロで意地を見せた。