新布陣迷走でドロー データでも日本決勝T進出は“絶望的”
日本代表のグループリーグ突破が、絶望的となった。初戦でコートジボワール戦敗退に続き、日本時間20日午前7時開始のギリシャ戦がスコアレスドローに終わり、事実上の終戦を迎えたのだ。
大一番で最初に決定機を迎えたのは日本。前半18分、右SB内田篤人が攻め入り、相手ゴール正面のFW大久保嘉人にグラウンダーのパスを送る。
これをマイナス方向にはたき、FW大迫勇也が左足でダイレクトにシュート。GKにキャッチされたが、日本らしい“つなぎ”からフィニッシュに持ち込んだ。
33分には左SB長友佑都が、左サイドからアーリークロスを入れ、走り込んだ大久保が完璧なタイミングでヘディングシュート。相手DFが動きに付いていけず、フリーの状態でのシュートだったが、ボールはクロスバーの上を通過した。
38分、日本に強烈な追い風が吹いた。ギリシャ中盤のキープレーヤーMFカツラニスが、この日2枚目のイエローカードで退場となったのだ。しかし、その直後、大ピンチを迎える。攻撃参加が持ち味の右SBトロシディスが、日本ゴールほぼ正面25メートル付近でフリーになり、渾身(こんしん)の力を込めて右足シュート。これをGK川島永嗣が左に横っ跳び! 左手一本で神懸かりセーブである。