阪神メッセ8勝 和田監督の評価は「13K」より「投球数」
今やエースと呼んでもいいのではないか。
阪神先発メッセンジャーが8回3安打、自己最多タイの13奪三振で8勝目。チームは5カード連続勝ち越し、「落ち着いて、いつものフォームで投げることを意識した」と、この日の投球を振り返った。
昨季の奪三振王(183)は、今季もリーグトップの146奪三振。2位(98)の藤浪を大きく引き離している。和田監督にとってうれしいのは三振の数ではなく投球回数だろう。
メッセは今季19試合で135回3分の1を投げている。1試合平均にすれば7回以上だ。昨季も30試合に登板し、196回3分の1、6完投、3完封はいずれもリーグ最多。2012年も30試合で196回3分の2を投げた。
かつて星野、岡田両監督は、毎年200イニング前後を投げる井川(現オリックス)に対し、中継ぎに負担をかけないスタミナを絶賛していた。これからは気温の上昇とともに投手陣が苦しくなる時季。メッセのような投手は監督としては心強い。
ちなみに、メッセの今季3完封もリーグ最多。シーズン序盤、甲子園での3試合連続完封だった。阪神投手がホームの公式戦で3試合連続完封勝利を挙げたのは、村山実、バッキーに次いで3人目。大投手になれるひとつの条件はクリアしている。