早くもG戦2勝目 阪神メッセが巨人相手に鼻息荒い理由
「巨人戦になると鼻息が荒いんだよ」
11日の巨人戦で今季2度目の完封勝利を挙げた阪神のメッセンジャーについて、チーム関係者がこう言った。
4連敗で迎えたこの日、メッセは巨人打線からゴロの山を築いた。4安打に封じ込め、巨人菅野との投げ合いを制して3勝目。今季は3勝4敗、防御率3.17と負けが先行している一方、巨人に対しては3試合に先発して2勝をマーク。防御率も1.17と抜群の安定感を誇っている。キャンプ前に来日したメッセは、巨人戦について「昨季、巨人戦の先発はゼロだった。見ているだけじゃ、つまらない」と、並々ならぬ意欲を見せていた。有言実行である。
「インセンティブの存在が大きいのかもしれない」とは、阪神OBだ。
「メッセは昨オフ、阪神とメジャーをてんびんにかけて、2年総額5億円で阪神と再契約した。メッセは当初、年俸3億円で3年程度の複数年契約を望んでいたようだが、阪神は基本給を抑えたかった。3年目は球団によるオプション契約となり、その分、勝利数、イニング数、タイトル獲得などの項目で手厚い出来高が盛り込まれているらしい。特に優勝争いの最大のライバルである巨人戦の成績も、出来高に加味されている可能性はある」