マー君と“同じ轍”は…日本人投手に許されたぬるま湯ローテ
日本人投手を擁する球団が起用法に神経を尖らせている。後半戦は先発投手の登板間隔に細心の注意を払うというのだ。
メジャーリーグは18日(日本時間19日)にレギュラーシーズンが再開した。レンジャーズ・ダルビッシュ有(27)、マリナーズ・岩隈久志(33)の2人が、それぞれブルージェイズ、エンゼルス相手に登板。エース格の2人が仕切り直しとなる後半戦の開幕投手に指名されるのは当然とはいえ、理由はそれだけではない。
実はレンジャーズ、マリナーズとも、後半戦初戦に先発した投手は日程の都合上、登板間隔に余裕ができる。ローテーション通りなら、ダルは中5日での登板が計5試合(7月に1試合、8、9月は2試合ずつ)。岩隈にしても、夏場の疲労がピークに達する8月の4試合を含めて、計6試合が中5日のマウンドになる。
■急きょローテ変更
レンジャーズ・ワシントン監督、マリナーズ・マクレンドン監督とも日本人投手について「終盤まで健康な状態を維持して欲しい」と口を揃えているのは、ヤンキース・田中が右肘を痛めて離脱したのと無関係ではないだろう。当初はダルも岩隈も後半戦2戦目の登板が予定されていたが、前半戦の最終日(13日)になって急きょ変更。10日に田中の右肘靱帯部分断裂が判明してから、同じ日本人投手の故障を恐れて慌ててローテーションを変更したのは想像に難くない。