ハンドファーストでインパクトを迎える
今年の全英オープンはローリー・マキロイが4日間トップを守って優勝したが、先週の全英シニアオープンでも同じことが起こった。初日首位に立ったベルンハルト・ランガーがこれまた4日間トップを守って優勝。2位のコリン・モンゴメリーに13打もの大差をつけて、シニアのメジャータイトルを手に入れたのである。
マキロイにしてもランガーにしても、いいスコアが出せるのは正確なショットがあってこそ。最近手に入れた書籍「ゴルフデータ革命」(プレジデント社)の調査によると、PGAツアーでの優勝へのパッティングの貢献度は平均で35%。一方で、グリーン以外のショットの貢献度は65%なんだそうだ。
本題に入ろう。マキロイ、ランガーに限らず、プロのショットが正確なのには理由がある。プロは皆、例外なくハンドファーストなインパクトを迎えている。対して、アマチュアの多くはハンドファーストになっていない。多くはインパクトで右手首が伸びて、左手首が甲側に曲がっている。インパクトゾーンで手首が余計な動きをするから、フェースの向き、クラブの軌道が不安定になって方向性が悪いショットを打ったり、打ち損じのミスを何度も繰り返してしまうのである。