原監督が徹底マークする広島ドラ3田中広輔に巨人との“因縁”
負ければ首位巨人と5・5ゲーム差に広がる昨3日の巨人戦。3位の広島は2点ビハインドから同点に追いついた直後の2死一、二塁の場面で、ドラフト3位ルーキー田中が巨人2番手の青木から右前適時打を放ち、勝ち越しに成功。この回一挙6点を奪い試合を決め、優勝戦線に踏みとどまった。
野村監督は「一番大きいのはコウスケ(田中)が変化球をタイムリーしたところ」と、ルーキーを称賛した。
堅実な守備、俊足、広角打法の三拍子揃った内野手。JR東日本では1年目の都市対抗で遊撃手として準優勝に貢献。新人賞にあたる若獅子賞を獲得して注目された。東海大相模高から東海大。巨人の菅野とは7年間、同じ釜の飯を食った同級生で原監督の後輩でもある。田中の父も同校の野球部出身。原監督と同じ時代に汗を流したバリバリの“タテジマ男”だ。JR東日本関係者が言う。
「原監督の後輩という経歴もあってか、昨秋のドラフトの前に巨人からも声を掛けてもらった。でもJRの堀井監督などと話し合って、巨人には断りを入れました。『若手の育成』や『出場機会』などを考慮して、広島に3位で指名された経緯があります」