巨人を揺さぶり 広島ナインの合言葉は「阿部を肩から潰せ」
2日、巨人との接戦を制し、ゲーム差を再び2・5に戻した広島の野村謙二郎監督(47)は「選手が自信をつけてきている。苦しい試合だったけど勝ったのは大きい」と話した。
これで今季の巨人戦は6勝5敗。就任以来、巨人に負け続けているその指揮官が、本気で優勝を狙う今季、密かにナインに指示していることがあるという。巨人の大黒柱・阿部慎之助(35)を“潰す”ことである。広島の某選手がこう言うのだ。
「今年、阿部さんの二塁への送球が緩くなっている。変化球などで体勢が悪くなると山なりの時すらある。二塁送球タイムも去年より遅くなった。阿部さんだからってビビらないで、アウトになってもいいから、塁に出たら徹底的にみんなで揺さぶっていこうと、チームでそう決めているんです」
■盗塁阻止率ダウン
阿部の昨季の盗塁阻止率は・368。リーグ2位とまずまずだったが、今季は前カードまで・231。同ワースト2位に落ち込んでいる。確かに今の阿部は走りやすい捕手。前日の試合では木村が盗塁を成功させた。今季、巨人が許した盗塁をチーム別に見ると、中日4、阪神3、DeNA2、ヤクルト1。広島は7と最も多い。