内閣府動いた相撲協会「裏金疑惑」 マスコミはなぜ追及せず?

公開日: 更新日:

「(裏金授受は)ごく普通に考えても、公益法人として考えればおかしい。ただ、(指導については)問題はその顧問が公益財団法人の構成員かどうかということです。どうも、その顧問は構成員ではないという情報があるようで……」

 これでは顧問は今後もやりたい放題。すでに将来の理事長といわれる貴乃花理事(元横綱)に取り入っているというウワサもあるが、ほとんどのマスコミが一連の騒動を見て見ぬふりをしているのもおかしい。ある角界OBが言う。

「顧問の失脚、あるいは追放で得をするのが九重親方(元横綱千代の富士)だからです。顧問と九重は犬猿の仲。今年の理事選で九重が理事から落選したのは、顧問の策略ともいわれている。顧問がいなくなれば復権も可能だが、九重はマスコミ受けが良くない。かつては傲慢で、記者を怒鳴り散らしていた。顧問も嫌いだが、九重親方はもっと嫌いという者が多い。顧問を敵に回して、北の湖理事長や貴乃花に告げ口されるのを恐れている者もいる」

 いずれにしろ、税制が優遇されている公益法人を、一個人が食いものにしようとしている疑念は看過できない。好き嫌いや損得にとらわれ、不正を追及しないのだとしたら、相撲マスコミも同罪である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動