裏金授受発覚から半年 相撲協会“陰のドン”を改めて直撃
まげを結った遠藤と新横綱・鶴竜が注目の大相撲夏場所。公益法人移行後もトップに座り続ける北の海理事長(元横綱)もさぞかし満足に違いないが、幹部が裏金を受け取った問題はまだクリアになっていない。
年明け1月、ネット上に日本相撲協会顧問がパチンコメーカーからの裏金を受け取った動画が流出。通称X氏と呼ばれるこの人物は、北の湖理事長の右腕で、相撲協会の陰のドンといわれている。
X氏はさらに自身と理事長にとって煙たい存在となった九重親方(元横綱千代の富士)を1月31日の理事選で落選させようと画策。対立候補に友綱親方(元関脇魁輝)を擁立し、思惑通り、九重親方を追い落としたといわれている。
理事職を失った九重親方は「裏金授受の動画は外部に調査委員会をつくって精査すべき」と最後っ屁をかましたが、これもうやむやのまま現在に至っている。何しろ外部委員会をつくる前段階として調査を行う危機管理委員会の宗像委員長はX氏とツーカーの間柄だ。協会も幹部もこのまま頬かむりを決め込むつもりか。
日刊ゲンダイ本紙はX氏を国技館の地下駐車場で直撃した。