DeNA捕手に助けられ辛勝も…阪神打線の“アブナイ兆候”
劇的勝利も素直に喜んではいられない。2日のDeNA戦で敗色濃厚だった阪神は九回、中軸に連打が出ると、代打福留が歩かされ1死満塁。ここで今成のヒットで同点。二塁走者のマートンはアウトのタイミングだったが、DeNA捕手・黒羽根のブロックが甘く、うまく滑り込んでサヨナラのホームを踏んだ。
阪神は昨年、8月下旬に敵地で首位巨人に3連敗。ゲーム差が8となり、甲子園に戻った後は10カード連続で勝ち越しがなく、巨人に12.5差の2位。夢をつないだCSも広島に連敗した。
ある阪神OBが当時を振り返ってこう語る。
「わずかに残っていた闘争心さえ失ったのは、巨人に3連敗した直後の広島とDeNA戦の負け越しでした。広島戦はわずか3得点、DeNAとの3試合は初戦こそ10―1と大勝するも、あとの2試合は3-8、0-1と打線が振るわず負けた。しかも、勝ち星を計算していたメッセンジャーの投げた2試合(広島1戦目とDeNA3戦目)は完封負け。あれで完全に終わったという声を聞きました」
■CS進出のカギはやはり打線